インタビュー全文

音楽を始めたきっかけ

Tukkun

——Vsingerとして活動するとうめいのくにさんにインタビューができて光栄です。早速ですが、音楽を始めたきっかけについて教えてください。

とうめいのくに

本当に小さいころから歌が好きで、お風呂で歌ったりとか、普通に過ごしている間にも歌って、常にずっと歌ってるのが好きな子どもでした。でもある時に、「声、変だね」って言われてしまったことがきっかけで歌をやめたんですよね。自分は何にもなれない、じゃあやめちゃおうかなって、歌を歌わない期間があったんですけど、しばらくした時に「ユニットのボーカルとして一緒にやりませんか?」って誘われたのがきっかけでした。

Tukkun

——歌を再開してからの活動はいかがでしたか。

とうめいのくに

もう1回頑張ってみようかなっていう気持ちで再開したんですけど、何にも干渉されない存在になりたいと思って、再開してました。
最初に歌の活動をスタートした時には、自分の殻にこもって、自分自身の音楽を楽しんで、自分の物語だけを紡いで楽しく過ごせたらなって思っていたんですよ。でも、今は周りに見てくれる人も増えて、「日々の居場所になっています」とか優しい言葉もかけてもらえるようにもなって、殻に閉じこもってなくてもいいのかなって思えるようになりました。なので、みんなが同じ空間を楽しんでくれてるんじゃないかなと思っています。

歌い方と世界観について

Tukkun

——歌い方がとてもストレートできれいだなと感じました。この歌い方や世界観についてぜひ教えてください。

とうめいのくに

私は「とうめいのくに」っていう国が人の形になって皆さんの前に現れているので、感情があんまりないんですよ。感情が乏しいので、勉強しながら旅に出ている最中です。だから、感情が育っていない未熟な状態なので、今はまっすぐにしか歌えないんですよ。でもこれがシンプルに歌を届けるっていう私の特徴でもあって個性でもあると思っているので、そこに飾りも要らないかなという感じです。聴きやすく、自分の声を活かしたオリジナルを目指しています。
声質っていうところでいうと、元々合唱とか声楽をやってたので、それをポップスに無理やり直したらこうなったっていう感じですね。あとは元々声が低いので、低音の方が響くっていうのもあって今の歌い方になってるのかなと思います。

作品『花筏』に込めた想い

Tukkun

——インタビューをするにあたって、とうめいのくにさんの1st EP『花筏』を聞かせていただきました。特に『コンパス』はとうめいのくにさんの中でも挑戦的な曲だったんではないでしょうか。

とうめいのくに

『コンパス』というよりは今回の『花筏』について触れさせていただきたいんですけど、タイトルの通り、私が花びらで曲が川になっているっていうイメージで作りました。先ほどもお話をした通り、私はまだ感情がないので身を任せる初めての旅ということで、その中の『コンパス』っていうイメージですね。つまり、川の流れがそうなっていたからそう歌ったっていう感じです。でも、今回はチャレンジ曲で歌唱させていただいたような形にもなっています。

Tukkun

——そういった楽曲をどんな風に受け取ってほしいでしょうか。

とうめいのくに

過去に一人で創作をしていたんですけど、最近イベントとか出展とかライブにも出させてもらって、自分に向けた作品じゃなくて、みんなに向けた作品作りにシフトチェンジしているところなんですよ。第2のテーマとして、「優しくて寂しくない時間を提供する」っていうのが、とうめいのくにの目標なんですよ。優しい音楽と物語が心を満たしてくれると信じているので、それがみんなの寂しさを埋めてくれるような音楽であればいいなと思っています。

Tukkun

——なぜそう思うようになったんでしょうか。

とうめいのくに

私って一人が好きなんですけど、寂しいのは好きじゃないんですよね。とめくに(とうめいのくに)のリスナーさんたちって好きで聴いてくださってる方々なんですよ。その上で、いろいろ抱えていらっしゃるリスナーさんも多いし、インターネットを見渡すと、そういった方が今もいると思うんですよね。そんな方々の少しでも気を紛らわすというか、そもそも元気になるにはまず通常に戻らないといけないじゃないですか。なので、その間のお手伝いというか、心を穏やかにするっていう部分でお手伝いできたらいいかなと思ってそういうテーマにしていますね。

Tukkun

——確かにまずは普通になれることが大切ですよね。

とうめいのくに

私自身が「元気に!」ってできるタイプじゃないし、なんとなく元気に頑張ろうって言われるのが結構つらいなって思う時が自分もあったのでね。だったら取りあえず一緒に穏やかなゆるゆるとした時間を過ごせるようになろうねみたいな感じで、ゆるゆる担当をちょっとやってます(笑)。
そういう意味では、元気になって、元気な音楽が聴けるようになったら、自分で好きに旅をしてもらって、また元気がなくなったらいつでもいるよって思ってますし、そういう優しい場所が「とうめいのくに」になってます。日々のコンテンツの一部として楽しんでもらえたらいいなと思います。

VRCとの関わり

Tukkun

——VRCに入って来た理由についてもぜひ教えてください。

とうめいのくに

バチカさん(Bathycaphe)に誘われたか……、調べてやってみたかどっちかだったんですよね。ただ、やりたいなって思った時には、まだノートパソコンで活動していたので、ゲームに耐えられず入れなかったんですよ(笑)。最近デスクトップになったので、VRCに出入りしている感じですね。それで、重たいワールドにも行けるようになって、Meta Quest 3も買ったんですけど、M3の制作期間と重なってまだ箱から空けてないので、そろそろ開けようかなって思っております(笑)。
ずっとデスクトップ勢だったので、自分がゆるく過ごせるワールドを探しています。

Tukkun

——音楽をするためにっていう感じではなかったんですね!

とうめいのくに

そもそも、VRCで音楽をするっていうのはあんまり考えてなくて、好きなワールドで穏やかな時間を過ごしたいなと思って始めたので。ただ、今はいろんなイベントがあるっていうのを知って、ちょっと出てみたいなとは考えています。今3DモデルもVRCにアップロードしているので、そのうちこの姿でVRCのライブができたらいいなって思っています。

これからの活動について

Tukkun

——ぜひ今後の目標についても教えていただけたらうれしいです!

とうめいのくに

活動当初は何人いたらうれしいなとか思ってたんですけど、今は全く無頓着というか、スローペース活動が好きなので、数字はあんまり気にしてないんですよ……。でも、12月でちょうど活動6周年になるんですが、取りあえず10周年になるまではちょっと頑張ろうかなって思ってますね。あと4年ですね(笑)。

Tukkun

——具体的に10周年を迎えるまでにこうなっていたいなどありますか?

とうめいのくに

変わらないままの姿でいれたらいいかなって思っています。いつでもみんなが戻ってきてくれたら、そこに変わらない風が吹いているみたいな感じで、田舎の空気じゃないですけどね。田舎の一本道道路を歩いているみたいな感じの感覚、草原にいたりとかする感覚でみんないてくれたらいいかなって思ってます。もう穏やかな凪ですね(笑)。

Tukkun

——今後出るライブや出たいライブ等ありますか?

とうめいのくに

12月7日(日)に「ぶいかふぇ♪NEXT Vol.51」出ます! あと、来年こそはVketRealに出たいなって思ってますね……。落ちちゃったんで……(笑)。今までイベントってM3ぐらいしかちゃんと出展してないんですけど、今年はライブに出たりとか、VTuber同士の歌枠リレーとかにお誘いいただいて参加するようになったので、来年はVRC系のイベントとかを頑張ったり、当選したりしたいっていう気持ちはありますね。

Tukkun

——今後音楽性的なところではいかがでしょうか。

とうめいのくに

それこそ今回のM3で新譜『透きとおる記憶』を出していて、これが音楽と小説の融合作品として出しているんですよ。文字と音楽で物語を鮮明に感じてほしいっていうのが目標で今回出したんですけど、個人的には結構お気に入りなんですよ。またこういった物語に没入感が出せるような作品を出せたらいいなと思っています。
私の音楽って、元々物語が先で小説書き下ろしていただいて、それを軸に音楽を作るので、そのスタイルで新しい旅の物語を一つ書き下ろしては、また音楽を作るような活動ができたらなって思います。

Tukkun

——最後に皆さんへメッセージをお願いします。

とうめいのくに

変わらない日々を過ごしてほしいですね。穏やかで変わらない日々を過ごしてほしいし、人生ジェットコースターじゃなくて、穏やかな穏やかな日々を過ごしてほしいなって思っています。寂しくなったら遊びに来てね。

関連リンク

とうめいのくに
YouTube → https://www.youtube.com/@Toumeinokuni
X → https://x.com/toumeinokuni