インタビュー全文

Tukkun

——Vsingerとして活躍されるBathycaphe(バチカアフ)さんにインタビューできて大変光栄です! 早速ですが音楽を始めた理由について教えてください!

Bathycaphe

まず、物心ついた時には歌うのがすごく好きで、小さい頃から母親の膝の上に乗って歌っていました。母親も歌うのが好きな人で、カラオケも家族で行くような家庭だったんですよね。なので、人生の中に当たり前に歌があるような感じでした。

Tukkun

——ご家族も音楽をやられていたんでしょうか?

Bathycaphe

そういう感じではなくて、本当に歌が好きな家族だったっていう感じです!

なぜ音楽を活動へ

Tukkun

——音楽を活動にされたきっかけってなんだったんでしょう。

Bathycaphe

活動のきっかけっていうのが、仕事で音楽関係のことをちょっとやっていた時があって、歌い手さんとご一緒する機会があったんですよね。そこで「バチカさんも歌の活動に向いてると思うからやってみなよ」ってオススメされまして、機材もいただいたんです。それならやるかって感じで自発的にというよりは、オススメされて始めた感じですね。

Tukkun

——実際に行動に移したのがすごいなと感じました。

Bathycaphe

なんといいますか、趣味の音楽を一回諦めなきゃいけないタイミングがあったんですけど、その諦めた状態から、オススメされたことでもう1回チャンスをもらって、始めたっていう側面もあります。私もライブとか、人前で歌うっていうことはすごい好きだったので、ありがたかったですね。

Tukkun

——諦めたというところに関して差し支えなければ聞かせていただいてもいいですか?

Bathycaphe

歌うこと以外に絵も描いているんですよね。実は絵でお仕事をしているんですけど、どっちかを突き詰めるってなったら、もうそっちで行くっていう覚悟がなきゃいけなかったので……。音楽も同じぐらい好きだったんですけど、絵の方に行ったっていう感じですね。
やっぱり夢を追いかける上で、そっちに執着しないとなりたいものにはなれないと思ったんですよね。でもありがたいことに、絵でご飯が食べられているので良かったなと思っています。

Tukkun

——絵でお仕事する夢もかなえて、音楽で活動もできて本当に良い感じですね!

Bathycaphe

夢がかなったっていうか、人生のボーナスステージみたいな感じですね!

Vsingerとして

Tukkun

——Vsingerとしてはどこを見てほしいなどありますか。

Bathycaphe

「自分を通した作品を見てほしい」のではなく完全に自分自身は見てほしくないというか……。例えば「自分はこの曲で、自分の中にあるこんな気持ちを伝えたい」みたいなのはなくて、「この曲はこういう特性があるから、その特性が活きるように私なりに全力で表現する」みたいな感じです。
また、実際にどう見られたいだろうって改めて考えた時に「バチカアフ」という「キャラクターが歌っている」ということ。そのバチカアフのキャラクターは曲ごとに変幻自在に姿を変えて、作品の世界を渡り歩くような、また作り上げるような存在になりたいと思っていて、例えるなら初音ミクのようになれたらいいなと思っています。

Tukkun

——オニキホウボウと関係があるということなんですが、そこについても教えてください。

Bathycaphe

動物特集みたいな番組を見ていたらオニキホウボウが出てきて、この子のことが頭から離れなくなったんですよ(笑)。キャラクターのモチーフにするならこの子かなって感じでした!

歌のキャラクターについて

Tukkun

——実はBathycapheさんの楽曲を聴いていたんですが、ちょっと歌のキャラクターをつかみかねているところがありまして……。

Bathycaphe

本当に自分を前に出すのが苦手で、これは歌とも関わってくるんですけど、基本的には自分が歌っているっていうより、曲としてきれいに収まるかっていうことを大事にしているんですね。自分が歌っているんだぞっていうのを出すんじゃなくて、誰が歌ったかわからないぐらい曲に馴染ませてます。

Tukkun

——なるほど……。そういうことだったんですね。そういった方向性の中で、オリジナル曲はどのように作っているんでしょうか。

Bathycaphe

オリジナル曲をお願いする時は「こういう曲を作ってください」っていう言い方をせずに、テーマだけを伝えて作っていただいています。例えば『Energy』っていう2nd EPがあるんですけど、「聴いた後にエネルギーをもらえるような楽曲にしてください」ってお願いしています。感情の動くこと全てがエネルギーだと思っていて、元気だけじゃなくて悲しみも入れました。作家さんの作家性をとにかく活かしたいと思っているので、その人が作りたいと思った楽曲に対して、私の声は楽器だと思って作曲してくださいってお願いしています。

Tukkun

——そうは言っても、歌声としては語りかけるような歌声の中にも芯があって、音域がとても広いなと感じました。

Bathycaphe

私の母親がブラックミュージックをよく聞いていて、外国の曲ばっかり流れていた影響もあるかなって思います。後は祖父母がめちゃくちゃ演歌とか歌謡曲が好きで、それが家で流れていたのも大きいかな……。だから、ブラックミュージックと演歌が混ざり合って、いろんな歌が歌えるのかなとは思っています。ただ、自分でもよくわかってなくて、自分としては器用な方ではないし、できることしかしていないって感じです。

Tukkun

——結構変わったリズムの曲が多い印象でした。

Bathycaphe

変拍子が好きなのと、ブラックミュージックの影響があるなと思います。やっぱり特有のリズムが特徴的な音楽なので、そういったところと自分が掛け合わさっているのかな。

Tukkun

——結構エモい感じの曲が多い中、『SEAr-ch6500』は激しいリズムでかなり挑戦的な楽曲だったように感じました。

Bathycaphe

めちゃくちゃ好きな作曲家さんにお願いして、その時はその人の得意なところで、勝負してもらった感じです。The ボカロっていう感じの曲を書かれる方なんですけど、私もそういう曲が結構好きで、挑戦的っていうよりは、やっとこういう曲を自分のものとして歌えるっていうことがうれしかったですね。
それとボカロチックな曲なんで、息継ぎの隙間があんまりなくて、生で歌うのが一番緊張する曲ですね(笑)。これいけるかなって思ってました(笑)。

VRCに入って来た理由

Tukkun

——ちなみにVRCに入って来た理由について聞かせてください。

Bathycaphe

キャラクターになってその世界に入るようなMMOとかがすごく好きなので、VRCがリリースされた時に存在は知っていたんですよね。ただ、アバターって普通何十万もお金をかけないとできないって思っていたのでやらなかったんですよ。最近になって、デスクトップモードを知って、アバターもBOOTHで売っているっていうのを知ったので、「やろう!」って入って来た感じです。
それに今は3Dモデルを持っていたので、活用できるなって思って入ったっていうのもありますね。

Tukkun

——VRCで音楽をやるきっかけってなんだったんでしょう。

Bathycaphe

VRCを始めてから音楽をやっている人がいることも知っていたんですけど、きっかけがなかったのと、どうやったらできるのかまではわからなかったんですよ。そこから日ノ本マイさんに誘われてJapanTown夏祭り2025に出たのがきっかけですね。

Tukkun

——日ノ本さんにいろいろ教わったんですね!

Bathycaphe

それこそ日ノ本マイさんはずっとVTuberとして存じ上げておりまして、個人でトラッキングの動画とかを出されていたので「すごいな……!」って思ってたんですよ。動画もすごく意欲的で面白いし、ハツラツとした方で好きだなって思っていたところに、「音楽をしたことない人、教えるから一緒にやりませんか」って募集のツイートをされていたんですよね!
その少し前にきっかけはわからないんですけど、フォローもしていただいてて、なんとなくつながりが生まれたので、「声をかけやすいタイミングかも」って思ってお声がけさせていただいた感じですね。

Tukkun

——本当にすごく優しい方ですよね。

Bathycaphe

そうですね。すごい勉強になりました。ライブの空気感とか、システムとかも教えていただいて、実際にお話した時も本当に素晴らしい方だなって思いました。すごく応援したい気持ちが膨れ上がりましたね(笑)。

実際ライブに立ってみて

Tukkun

——実際ライブに立ってみていかがでしたか?

Bathycaphe

少し話がそれるんですけど、人前に立つことが好きだったってお話をさせていただいたんですが、絵を極めるってなった時に本当に音楽を断ったんですよ。そこから何年もたって、久しぶりに歌ったら、何もできなくて歌うのが怖くなっちゃったんですよ。カラオケとか歌枠をやるのにもちょっと恐怖心があって、実際イベントに出させていただいた時もすっごい自信がなくて、声も震えちゃったんですよね。
それですっごい反省をしたんですよ……。「もっと練習しなきゃ」って思ってたんですけど、舞台を降りたら「すごく良かったです!」って来てくれた人も多くて、その瞬間に私の「楽しい」っていうのが、相手を楽しませるところにあるのを思い出したんですよ。その後、別のイベントにも出たんですけど、そこに立たせてもらった時はすごく楽しめました。

Tukkun

——本当に複雑な経過あってのパフォーマンスだったんですね……。

Bathycaphe

それもまたそれでいい経験だったと思いますよ。やっぱり自信のなさをお客さんに見せちゃいけないなとも思いましたしね。

今後の目標について

Tukkun

——ぜひ、今後の目標について教えてください。

Bathycaphe

数字の目標がないままに始めてしまったせいで、あんまりこだわりがない部分もあるんですけど、好きだと思ってくれる人たちが私のことをもっと好きだって言いやすいように成長できたらいいなって思ってます。例えば、登録者が1000人のまま何も成長がないよりは、100人ずつでもちょっと増えていったら、「この人もいろんな人に周知されてるんだな。うれしいな」って思ってくれるようになれたらいいなとは思っています。
それに、イベントに参加する時に門前払いされないような登録者にはしたいとも思っていて、最低ラインが3000人とか5000人だと思っているので、そのぐらいには行きたいなと思っています。
止めることには決断力が必要だけど、続けることは自然にできると思っているので、始めてしまえばいいって考えています。

Tukkun

——歌の活動という面ではいかがでしょうか。

Bathycaphe

歌の活動をやめた時に失ってしまったものを取り戻したいっていう気持ちがすごくあります。できないなりにできることをしていこうって思っていたんですけど、3年も続けるとできることも増えてきたので、また戻れるかもしれないっていうのでそこを目標にしています。
後は、これまで音楽活動をやっていくうちに影響を受けたものがあるんですけど、それを自分でもできるようになっていきたいですね。これまでは自分が自然に積み上げていったものを取り戻していたんですけど、これからは憧れも追いかけられるようになったらいいなって思っています。周りにすてきなシンガーさんとか、作曲家さんがいるので、私も感動を与えるがわに行きたいですね。

皆さんへメッセージ

Tukkun

——最後に皆さんへメッセージをお願いします。

Bathycaphe

なんだろうな……(笑)。感謝しか出てこない(笑)。私は私の好きなようにしているので、皆さんも好きに追いかけて来てくれればいいし、私は私の楽しいことを楽しいと思ったなりに続けるので、それをみんなが楽しんでくれたら、最高の報酬になります。これからもよろしくお願いします!!

関連リンク

Bathycaphe
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