晴る氏について

シンガー・ソングライター 晴る
歌との出会いは、“カラオケ好き”の友人から。合唱コンクールの練習で鍛えられた歌声は、紆余曲折ありながらも本格的な音楽活動へと形を変えていった。代表曲「水族館のダンス」をはじめ、ポップな曲調とは裏腹の重みのある歌詞、そして人との出会いを大切にした楽曲制作の裏側を、シンガー・ソングライターとして活動する本人にじっくり聞いた。
インタビュー全文
音楽との出会い

——歌い手、シンガー・ソングライターとして活躍されている晴るさんにインタビューできて光栄です。早速ですが、歌との出会いについて教えてください。

歌と出会ったきっかけは、小学校時代の友達がきっかけでしたね。その友達っていうのがすごく歌好きで、遊びに行くと毎回カラオケに連れていかれるぐらい歌うのが好きだったんですよ。毎回そんな感じだったので、私の歌も磨かれていったっていうのが最初の出会いでした。

その後に通った中学校っていうのが、合唱に結構力を入れてる中学校で、本当に賞を毎回取るみたいなことをやっていたんですよ。その時の担任が音楽の先生だったっていうのもあって、「絶対優勝するぞ!」みたいな感じの空気で、そこでも鍛えられたかなって思います。当時からちゃんと音程も取れていたので、小学校の時から練習してたかいもあったのかな……。その時も頑張って金賞を取ったので、「努力すれば金賞を取れるんだ」って感じた出来事でもありました。

——結構小さい頃から一生懸命やられていたんですね。

そうですね。そこから歌うことって楽しいんだみたいな気持ちが芽生えていったように感じています。その時から高い音を出すような練習もして、ずっとアルトパートだったんですけど、いろいろ試行錯誤して高い音が出せるようにもなりました。
高校に入ってからは運動部に入ったんですけど、なにかにつけてカラオケで打ち上げしていて、そのたびに「歌うまいよね」って褒めてもらってました。そのぐらいから私って歌がうまいのかなって気が付き始めた感じになります。

大学に入ってからも、バイト先の人たちとカラオケに行ったら褒められたりとか、文化祭でカラオケ大会に出たりとかしていたので、これまでの人生の中で歌と関わることが多かったなって思います。
親に話を聞くと、幼少期から歌を口ずさんでいたみたいなので、本当にずっと歌があったっていう感じです。
歌を活動に

——本当に歌とずっと一緒だったわけですね。その歌を活動にしようと思ったきっかけって何だったんでしょうか。

ずっと続けていた仕事をお休みしないといけないタイミングがありまして、その時に人生を振り返るきっかけになったといいますか、立ち止まって考えるきっかけになったんですよ。その時に、これまでのことをノートに書き出して振り返ってみると、そういえば私の周りにはずっと歌があったなとか、表現することが好きなんだってことが頭によぎったのがきっかけではあります。あとはアニメとか朗読とか声優も好きだったので、ちょっと暇になったタイミングですぐにボイトレスクールに申し込んだんですよ。そこの先生から「今からでもやっていけることはあると思うよ」っていう言葉をいただいたのと、価値観もすごい合うなって思ったので即日その場で入会を決めました。
そこのスクールが本当にありがたいというか、声優と歌のコースを両方通えるようにしてくれて、その声優の先生と今でも歌を教えてくれている先生に出会ったのが活動の一番のきっかけですね。
楽曲制作のきっかけ

——シンガー・ソングライターもやられていらっしゃいます、作曲をしようと思ったのはどこのタイミングなんでしょうか。

これまで歌は好きだったんですけど、音楽をやっている人たちが周りにいなくて、スクールに通い始めてから曲を作る人たちに出会ったっていうのがきっかけですかね。
1曲目の『冬の朝』っていう曲があるんですけど、これは勤務が始まる前の冬の朝を見て思いついた歌詞になります。その時には鼻歌を録音したぐらいだったんですけど、スクールに登録している人たちのXをフォローしていった時に

“Tokyo Sargasso Studio”さんっていう、ご夫婦で曲を作っている方とつながれたんですよ。お互い顔も知らないまま、Xでやり取りはしていたんですが、ぜひ編曲させてくださいっていうことでお声をかけていただいたんですね。ただ「その前に顔も知らないんじゃあれなんで、1回飲みましょうか!」って居酒屋でお話していたら「価値観合いますね! ぜひ進めましょう!」っていうことでオリジナル楽曲の制作が一気に進んでいったっていうような感じです。現在は私のオリジナルソングのレコーディング・ミックスマスタリング担当もしていただいてます。
楽曲について

——楽曲の話にもなりましたので、ぜひ楽曲についても聞かせてください。『水族館のダンス』が代表曲になってますが、これはどのような経緯で作られたのでしょうか。

まず本屋巡りが趣味なんですよ。そこの時に水族館写真家の銀鏡つかささんっていう方の『日本の美しい水族館』っていう本を購入して、それがすごく良かったので、自分も仕事の合間を縫ってそこに載っている水族館をはしごしたんですね。その時に「このモヤモヤとした気持ちと水族館をリンクさせた歌が作りたい」って思って歌詞を書いていった感じになります。そこから本格的な楽曲にするためにはっていうことでやり取りがすごく丁寧だった木村チヒロ♂さんにご依頼を出して、イラストに対する思いがすごいLimaさんにメインビジュアルを書いていただいたという感じになります。

だからこれまで出会って来た良い人たち全員にご依頼を出したら、めちゃくちゃいいものができたっていう感じですね(笑)。
おかげさまで、歌詞がすごくいいですねって言ってもらえることもありますし、カラオケ音源も配信しているんですけど、歌ってみたを出してもらえることもあってうれしいです。そういう出来事と一緒に成長してきた楽曲だなと思います。
楽曲について

——ちなみにそれぞれの楽曲たちのインスピレーションってどこから受けているんでしょうか。

『水族館のダンス』は先ほどもお話したように、水族館巡りが好きになったっていうのと、『キャンバス』は上野でモネ展がやっていたのを見に行ったっていうのがきっかけでしたね。『一番星』はつらい時があった時、夜空に輝く一番星を見た時に作った楽曲になります。そういうところでは、結構自分の生活と根付いている感じがあるかなと思います。
『ルミナスマーメイド』について

——『ルミナスマーメイド』はいかがでしょうか。

実はこれだけちょっと異色なんですけど、『アクアリウムは踊らない』っていうゲームのBGMを担当されている真島こころさんにご依頼ができるタイミングがあったんですよ。たまには違う作曲さんに依頼してみるのもありかなと思って、この曲だけは初めて曲先で作ったのと、青年パートと人魚パートで高音と低音を晴る自身で歌いデュエットさせるっていう新たな挑戦もあってとてもいい曲になりました。
最新曲『みかんいろ』について

——最新の楽曲である『みかんいろ』はいかがでしょうか。

これも本屋さんを巡ってた時に、メインビジュアルのすごいかわいい本があったのでそれを手に取ったところから始まりました。『風読みの彼女』っていう宇山佳佑さんが書かれた小説だったんですけど、この方って脚本家としても活躍されていて、『桜のような僕の恋人』とかはNetflix映画にもなってるぐらいすごい人なんですよ。これを読んだ時にファンアートとして『風読みの彼女』に大好きを伝えるような曲を作りたいなって思ったのが『みかんいろ』っていう曲でした。
歌詞の雰囲気や楽曲の長さについて

——歌詞についてもうかがいたいんですけど、全体的にポップな楽曲の印象に比べて歌詞は結構暗めですよね。

仰(おっしゃ)る通りで、私の歌詞は結構重めですね。曲自体は明るくポップな導入をしてるのに、ちゃんと歌詞を聞いてみたら案外暗いっていうような根暗な曲を作るのが私の特徴ですね。やっぱり社会人として働いている経験もあるっていうのと、社会への鬱憤(うっぷん)がすごく反映されてるのかなって思っています。でもそういう歌詞だからこそ、暗い気持ちを持っている時に勇気づけられたとか、寄り添ってくれてるんだって言ってもらえるような楽曲を作れているのかなって感じてますね。実際問題自分がそう感じていたし、自分が作りたいなって思っていたものが、みんなもそう感じていたんだっていう意外な発見になりました。

——楽曲も全体的に短めですよね。

SNSに関わることが多くて、身の回りにも2倍速で動画を見ている人が増えてきているので、作曲家さんたちが意識して作ってくれているのかもしれないですね。あとは離脱率を考えることもあるんですけど、緩急をつけるのがいいのかなと思って、そこは意識して曲を作っている部分でもはありますね。
楽曲制作活動で大切にしていること

——作曲活動全体において、大切にしていることを教えてください。

私の場合って1曲を作る時に関わる方が多いので、時間がかかってしまうっていうところはあるんですけど、逆に言えばいろいろな人の目線が入ることによっていい作品ができるっていう経験もあるんですよ。なので、いろいろな視点を入れて作品を作り上げるっていうのは大切にしてますね。

あとは先ほども話したように、自分の思いとかフラストレーションを発散するために作っているっていう側面があります。自分主体で作っているというか、自分の思いを世に知ってもらいたいっていう感じで曲を作っているんですけど、ありがたいことにすごくいい感想をもらっていて、それがモチベーションになってるんですよ。なので、聴いてくださる方がいないと曲は成り立たないと思っていて、それも大切にしています。
これからの挑戦と目標について

——本当にいろいろ聞かせていただいてありがとうございます。ぜひこれからの挑戦と目標についても教えてください。

楽曲全体を通して見た時に、抽象的な感じの楽曲が多かったっていうのがあるので、もう一歩踏み込んだ曲を作りたいなって思っています。実は今2曲作ってるんですけど、その中の1曲は自分の中にある闇を表に出すような曲を作っていて、もっと具体的に自分を掘り返すというか、地べたに足が着くような曲を作っています。

もう一つが『雨ノ葉プロジェクト』っていうプロジェクトを私が企画してやっているんですけど、雨をテーマにしてフォロワーさんから言葉を集めて1曲にしますっていう企画なんですよ。募集自体は6月に終わってしまっているので、楽曲制作に入っている感じなんですが、結構きれいな文章になりまして“再会・愛・循環をテーマ”にしつつ大分類は“雨”っていう楽曲になっています。プロジェクトっていう点でちょっとやりたいなって思っているのが、定期的に配信とかで楽曲制作の過程を配信して、みんなで作り上げていくみたいなのもやりたいって思っています。
水族館と……?

——活動としてはどんな目標があるでしょうか。

水族館とコラボしたいっていうのが一番の目標ですね。館内でもいいですし、館内に流れる歌でもいいですし、イルカショーのBGMとしてもいいですし、とにかく水族館のどこかのシーンで使ってほしいですし、あわよくば水族館で歌わせてほしいなって思っています。それに向けて水族館VLOGをやってるんですけど、この前アクアマリンふくしまさんにお伺いした時にそれをVLOGにしたら自分の中ではちょっとバズって、公式さんからもイイネがもらえて、ちょっとずつ成長してるかなって思います。
あとは今後自分らしい水をテーマにしたライブもやりたいなと思っていますし、アニメとか映画の主題歌とか挿入歌とかそういったものも作れたらいいなって思っています!
@userharu15 【アクアマリンふくしま】水族館巡り趣味シンガーソングライター晴るvlog #アクアマリンふくしま #水族館 #水族館のダンス #水族館めぐり #晴る ♬ 水族館のダンス – 晴る
皆さんへのメッセージ

——最後に皆さんへメッセージをお願いします。

晴る友さん、いつも曲を聴いていただきましてありがとうございます、ということをまずお伝えしたいです。それに私が作りたいと思って作った楽曲を「いいな」って思って聴いてくださっている応援してくださる皆さんのおかげで、もっと曲を作ろうっていう気持ちになっています。皆さんからいただいている力を、今後の制作に活かして頑張っていきたいと思いっています。
それに歌を頑張っていきたいという思いもあって、歌い手の皆さんにも学ばせていただいている部分があります。一緒に成長していけたらうれしいです!

これからも晴るをよろしくお願いします!
関連リンク
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