しょこら氏について

ご紹介

ボカロP しょこら

ボーカロイド文化との出会いから10年の時を経て楽曲制作を始めたというボカロP。吹奏楽部での経験や、両親譲りの音楽好きが原点にありながらも、本格的に活動を開始したきっかけは『ぼっち・ざ・ろっく!』だったという。メロディー先行の作曲スタイルや、歌詞をメロディーにまたがせない独自のこだわり、そして「悪意を持たない」楽曲づくりへの姿勢など、その音楽観をたっぷりと語ってもらった。

インタビュー全文

音楽との出会い

Tukkun

——ボカロPとして活動されているしょこらさんにインタビューができて光栄です。早速ですが、音楽との出会いについて聞かせてください。

しょこら

元々音楽自体は好きだったんですよ。音楽番組を見たりとか、車の中でかかってる音楽を聴いたりとかそういうのはありましたね。両親も音楽鑑賞がすごく好きなので、CDをたくさん買い集めたりとか、今は処分してしまってないんですけど、すっごい大きなスピーカーが家にあったこともありました。だから、家族としても音楽を聴くことへの関心はすごく高かったんじゃないかなと思います。あとは家に鍵盤が光る電子ピアノが置いてあって、それで練習はしたんですけど、結局片手でしか弾けるようにならず……。でも耳は鍛えられたのかなとは思っています。

楽曲作りとの出会い

Tukkun

——そこから楽曲を作ろうと思ったきっかけってなんだったんでしょうか。

しょこら

ボーカロイドっていう文化を知ってから「音楽って作れるんだ」っていうのに気が付いた時ですかね。動画を見ていた時に、たまたまオススメ欄に『ワールドイズマイン』が流れてきてすごく良かったのと、1回再生すると関連動画にいっぱい出てくるじゃないですか。そこから「この子って誰なんだろう。初音ミクっていうんだ」「ボカロってCDも売ってるんだ。CDも買ってみようか」ってどんどん好きになっていった感じですね。
MVも実写じゃなくて、イラストだったり、MMDで作られていたり、『初音ミク -Project DIVA-』のプレイ映像だったりして、自分になじみのないものだったのですごくびっくりしたのを覚えてます。

しょこら

そこからいろいろ調べていくうちに、ボカロPさんのインタビューを読んだんですけど、そこで初めて色んなソフトを使って楽曲が作れるんだって気が付いたのが一番の要因だったと思います。人が曲をインターネットに上げてるっていうこと自体も知らなかったので、びっくりでした。本当に楽曲が作れるものだなんて考えたこともなかったんですよ。

Tukkun

——ちなみに部活は音楽系だったんでしょうか。

しょこら

吹奏楽部ですね! ここで楽器に触ったっていうのも音楽を作ることへの興味が強くなったきっかけの一つでした。パートごとに担当している音の種類とか役割が違うじゃないですか。ちょうどボカロに興味を持った時期と吹奏楽に入ったのが同じぐらいだったのもあって、「吹奏楽の経験を応用すれば楽曲が作れるのでは……」なんて思ったっていうのもきっかけの一つだったと思います。

Tukkun

——それ以降についても教えてください。

しょこら

実はそこから10年ぐらいボカロから離れていたので、実際に楽曲制作を始めるまでに10年くらいかかりました。本当に作り始めたきっかけっていうのが、社会人バンドに入ろうと思ったというか『ぼっち・ざ・ろっく!』を見て衝撃を受けて、そういえばボカロでオリジナル曲を作りたいと思ってたんだって思い出したのが本当に始めた理由です。やっぱり学生の時には機材にかけられる十分な金額がなかったので……。

Tukkun

——そうですよね……。 ちなみに昔からものづくりとかは好きだったんでしょうか。

しょこら

幼稚園の頃から色水を作るとか、泥団子を作るとか、いろいろ好きだったと思います。あと私って一人っ子なので、一人で遊ぶことも多くて、黙々と打ち込めるような遊びも抵抗なく楽しめる方だったんじゃないかと思いますね。ただ、外でアクティブに活動するのも好きなので、同じ音楽が好きっていうのは変わらないにしても、ライブに行きまくるとか遠征に行くとかそういう世界線もあったかなと思います(笑)。

楽曲作りについて

Tukkun

——早速楽曲作りについても聞かせていただきたいんですが、メロディーと歌詞の結びつきが強くてとてもリズミカルですよね! どんなふうに曲を作っているんでしょうか。

しょこら

最初にメロディーを作って、その後にコードを含めた編曲をしつつ、最後に歌詞の順で作っています。メロディーとコードは多少前後することもあるんですけど、歌詞を最後に作るっていうのは変わらないですね。メロディーと言葉をまたがせるっていうことを極力しないようにしているので、メロディーに違和感なく入るように単語の表現を変えるっていうところにはかなりこだわりを持って作っています。

Tukkun

——歌詞の聞き取りやすさもありますよね。

しょこら

メロディーを作る時も歌詞を作る時もそうなんですけど、わかりやすさっていうのは結構大切にしてますね。具体的に言えば、メロディーラインに8分音符を取り入れがちで、それが特徴なのかなって思っています。早口な曲も世間には多いんですけど、どのジャンルでもお茶の間で親しまれているような曲って伸ばすところが伸ばされてるメロディーが多いんじゃないかなって考えています。ライブとかでも、みんなで歌い合えたら楽しいのではないかと、そんなことを思っています。

Tukkun

——イントロでのつかみも結構意識されていますか? 効果音も使われていて特徴的ですよね。

しょこら

SNSがはやっている時代だと思うので、最初のインパクトっていうのは意識しています。なので、つかみの部分は楽器じゃない音を使うこともあります。あとはボカロPになってから、はやった楽曲を聴いてると要所要所に効果音というか環境音に近いものが使われていて、それが結構ヒットしてるなっていうのは感じていたので、勉強して取り入れてますね!

楽曲の雰囲気

Tukkun

——楽曲全体の雰囲気を見てみると結構ポジティブな雰囲気をまとった曲が多いですよね。優しい曲が多いというか。

しょこら

ポジティブな感情は確かに大切にしていますね。ただそればっかりではないんですけど、その場で感じた「景色がきれいだな」とかそういったものを曲に反映してることもあります。逆にいうと大きく好みが分かれるようなテーマは扱わないですね。例えば人の生死についてとか、人を攻撃するような内容のもの、悪意を持ったもの、もしくは下ネタ系の曲は作らないようにしています。それに、自分のネガティブな感情を曲にして作っちゃうと、「あの時こんなことで怒ってたんだ」とか細かく覚えてると嫌になっちゃうじゃないですか。そういう感情を残しておきたくないっていうのもありますね。
そういう感じで作っているおかげか、優しい楽曲だねっていってもらえることも結構あって、自分の感情も褒められているみたいでうれしいです!

ボーカロイドの多様さ

Tukkun

——それにいろいろな種類のボーカロイドを使っているのも特徴的ですよね。

しょこら

魅力的な声の子が多いので、色んな声の子に曲を書きたいなっていう気持ちがあって多くなってます(笑)。ただ、自分で管理できる人数にも限度があるので、仮歌ではこの子とかっていう使い方もしてますね。あとはルールとかレギュレーションのあるイベントもあるので、挑戦っていう部分もあって色んな子を使ってます!
ただ、ミク一筋、宮舞モカ一筋ってやった方がリスナーの皆さんから覚えてもらいやすいんでしょうけど、この子に歌ってほしいなっていうのがあるとどんどんお迎えしちゃいますね。

これからの目標と挑戦

Tukkun

——本当にいろいろ聞かせていただいてありがとうございました。これからの目標と挑戦について教えてください。

しょこら

活動を始めてから一貫して作れる曲の幅は広げたいなって思ってるんですよ。バンドサウンド系の曲も作りたいなっていうことで作ってはいるんですけど、バンドで使われるような楽器が弾けるわけではないので、必要な時には依頼をして弾いてもらっていることもあります。でも、演奏ができない分、シンセベースとか生っぽくない音を使うことで“エレクトロ・ダンスミュージック方面”の音作りを強くしていきたいなって思っています。バンドサウンドだけ、ダンスミュージックだけに偏らず、エレクトロ系も含めて幅広くやっていきたいですね!

Tukkun

——活動的な面ではいかがですか?

しょこら

まずチャンネル登録者数千人を目指したいです。でかく目標を立てるなら1万人は超えたいっていうのがあるんですけど、とにかく知名度を上げたいなっていうのはあります。再生回数も5桁は行ったことがないので、まずそこを目標にしたいですし、最終的に10万回とか100万回再生に届くような楽曲を作りたいなと思っています。そのためにいろいろやりたいですね!
それと、KARENTレーベルに所属したいです。KARENTレーベルから楽曲を配信したり、マジカルミライのクリエイターズマーケットにサークル出店したり、ピアプロキャラクターの周年記念楽曲を制作したりすることも一つの目標としています。

しょこら

あとは即売会に出続けたいっていうのもあります。実は出るたびに手に取っていただける枚数が増えているのでこれを維持したいっていうのもあるんですけど、直接そういう場所に出ることで知ってもらえるきっかけにもなると思うんですよ。さっきのチャンネル登録者の話にもなるんですが、そうやって自分の知名度を上げるためにコツコツ活動していきたいです。

Tukkun

——確かに即売会に力を入れているイメージありますね。

しょこら

自分の楽曲に需要があるとうれしいですからね! 需要がないと供給しても……っていう部分もあるので、どう供給するかっていう部分に関しては結構考えている部分はあるんですけど……。自分のアルバムとかは切らさずに置いたり、自分のブースに試聴コーナーを設けたり、そういったことは欠かさずにやりたいです!

Tukkun

——他にはいかがでしょうか。

しょこら

実力とか知名度をしっかり身に着けたいっていう部分では、公募に採用されることも目指したいなって思っています。採用されるだけの実力を着けるっていうのもそうなんですけど、それが達成できたら採用され続けるような実力も身に着けたいです。それが結果として知名度につながっていくのかなとも思います。

Tukkun

——人とのつながりも大切になってきますよね。

しょこら

人脈も広げたいですよね。とあるコンピレーションアルバムに参加しているんですけど、それも偶然とあるボカロPさんのサーバーに参加していたのがきっかけだったので、そういうのも大切にしていきたいなと思っています。

Tukkun

——すごく積極的に活動していきたいっていう気持ちが伝わってきますね。

しょこら

これまで学校とか仕事でも「全国一位を目指す!」っていう感じでガツガツやってきたわけではないので、ボカロPでの活動ではって思っている部分もあるかもしれないです。ただ、そこにだけ目を向けるとつらいかもしれないので、まずは前出した曲よりも今出した曲のクオリティーが上がっているかみたいなところは常に気にしたいなって思っています。でも、知り合いが公募に通ったり、自分より楽曲の再生数が伸びたりすると悔しいですね(笑)。長く活動したいと思います。

Tukkun

——最終的に目指すところっていうのはどこになるんでしょうか。

しょこら

そうですね……。自分がアーティストになりたいのか、商業作家になりたいのかっていうのは考えたことがあるんですけど、若干アーティスト寄りで活動したいっていうのはあると思います。
あとは最近の活動者さんでも自分一人で楽曲制作も動画やイラストも行っている方が増えてきているような感じもあって圧倒されるので、自分も自分にできる範囲でクリエイターとしてのレベルを上げたいなと思っています。

皆さまへメッセージ

Tukkun

——最後に皆さまへメッセージをお願いします。

しょこら

まず楽曲を聴いてくださってありがとうございますっていう感謝の気持ちが大きいです。ちょうど今年(2026年)で3周年を迎えたんですけど、それも応援してくれる人がいるからだと思っています。ニコニコ動画とかYoutube、即売会でコメントをしてくれるとすごくうれしいですし、それが次の楽曲へのモチベーションアップにもつながっています。ちょっとでも私の曲を聴いてもらって幸せにさせられるようにっていう気持ちでいます。
その気持ちに応えられるように頑張っていきたいと思っていますので、他の人から「オススメのボカロPいる?」って言われたら、ぜひ私のことをオススメしてください!

しょこら

今年(2026年)の秋M3では音街ウナちゃんに焦点を当ててCDを作っています。キャラクターから聴いてくれる人もいるかなって思ってますので、そういったところから知っていただけるのもうれしいです。ぜひいろいろな感想ください!

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