初オリジナル楽曲『ただ、歌うが為に。』リリース
2026年8月16日、VRChatとYouTubeで活動している妖刀クロハル(シンガー名義:黎凪 ーくろなぎー)が自身の初オリジナル楽曲となる『ただ、歌うが為に。』のリリースをライブで発表した。
これまでのシンガー活動で感じた経験や思いをストレートに歌った楽曲についてその思いや制作について話を伺った。
インタビュー全文
制作について

——シンガーとしてデビューされて初めてになるオリジナル楽曲の発表おめでとうございます。早速ですが、制作の経緯について伺えたらと思います。

ずっと作りたいと思ってはいたんですけど、本格的に動き始めたのが2025年の12月あたりだったかな……。きっかけは本当に何気ない一言だったんですよ。ボカロPの友達と雑談している中で「オリジナル曲欲しいなあ」ってつぶやいたら、「じゃあオリ曲作りましょうか?」って言っていただいて、せっかくの機会なのでお願いしました。「いいの?」って驚きましたけどね(笑)。

——初めてのオリ曲となると作るのも大変だったんじゃないでしょうか。

そうですね。どこから始めればいいのか本当にわからなかったです。でも、これまで歌ってきた曲とか聴いてきた曲の経験値を活かした感じになります。
それと、歌詞を先に作らせていただいて、そこにメロディーを当てていただくような形で作ったので、自分の思いを100%歌に込められたんじゃないかなと思います。

——制作で一番苦労された点はどこでしょうか。

ライブでカバーをする時ってちゃんと本家さんがいて、そこに近づけるような形で歌うんですけど、オリジナル曲って自分が正解になるじゃないですか。そういう意味で、どこまでクオリティーを詰めるのかっていうのは難しかったですね。どんなことをやっても自分の楽曲なので、それが正解になってしまう難しさみたいなのは感じていました。だから、本当に理想の歌詞を作るのに何日も何時間も悩まされて、正解があれば苦労しないのにっていうのを強く感じましたね。
細かいところだと、歌詞とメロディーを合わせるのに苦戦したり、リズムに歌詞を乗せたりするのが難しかったなと思います。
歌詞について

——結構ストレートに思いを表現されていますよね。

日本語が流ちょうに話せるとは言っても、いざ自分の言葉で表現しようとすると難しくて比喩表現は使えなかったですね。でも、不器用でありながら、素直で着飾らない自分の思いをできる限り込められたんじゃないかなと思います。あとは、作詞経験のある人にアドバイスをもらったり、修正していただいたりもしています。
とにかく聴いてくれる人に「妖刀クロハル(黎凪 ーくろなぎー)」とはこういう人間なんだっていうのを表現できたらいいなと思います。

——歌詞だけを読むと、バラードの楽曲になった可能性もあったのかなと感じました。

実はバラードになった可能性もあったんですよ。それこそ、最初はバラードを作ろうと思っていたんですけど、作曲を頼んだ友達があんまりバラードを作ったことがないっていうのがありまして……。でも、その人の作る爽やかなロックを聴いていたら「これはこれでありだな」と感じたのと、やっぱりロックって何かを訴えるのに適したジャンルでもあったので、この路線で進めました。いざ作ったら自分の歌詞ともぴったりでしたしね!
ネガティブな感情

——結構ネガティブな感情を前面に出しているところに意外性を感じました。

確かに前半はシンガー活動をしてきた上での葛藤とか悩みを乗せた歌詞になってますね。何年もシンガーをやっていて、ちゃんとできているのかとか、最近はいろいろな人に上手って言われてるけど、その歌がちゃんと心に刺さってるのかなとか不安が積もるわけですよ。一方で楽しいこともあるわけで、いろいろな人たちに背中を押してもらいましたし、続けていく中で歌いたいっていう思いに変わりはないので、そういった思いを込めてました。だから今でもシンガーを続けてるんだと思います。

——ネガティブな感情を前面に出すっていう部分では勇気も必要だったんじゃないでしょうか。

間違いなく勇気は必要でしたね。シンガーとして立っている時点でいろいろな感情をさらけ出してはいるんですけど、見せたくない部分もあるじゃないですか。でもそういう部分も表に出していったら、共感してくれるかなっていう思いもありました。自分のことを見てくれる人も多いので。
ただ、本当に恥ずかしいというか情けないというか、みっともないっていう思いもありましたよ。何年間も歌ってるのに、そこを気にしてるんだとか思われるんじゃないかって気にしてました。それに、ステージでうれしそうに堂々と歌ってる他のシンガーさんとかを見てると「これって俺だけの悩みなのかな」なんて思うこともありましたしね。
どんな風に聴いてほしいか

——どういう風に聴いてほしいっていう思いはありますか?

自分が自分自身を忘れないための歌でもあるんですけど、好きなことをしていて、つまずいてしまったり、葛藤とか不安をもっていたりする人に向けての応援歌になれたらいいなっていう思いはあります。

——公開に向けての気持ちも教えてください。

相当ドキドキですし、出そうか悩んだこともありましたけど、今となっては楽しみですね! これを出すことで本当のシンガーとして名乗れるとも思っています。最初はライブでの発表になると思うんですけど、実際に人前で歌うのが初めてになるので、どうなるかわからないなと思いつつ、自分の思いを込めた楽曲が皆さんに届けばいいなと思っています。全力で歌わせてもらいます!
皆さんへメッセージ

——ぜひ最後に皆さんへメッセージをお願いします。

どんな曲を歌っても記憶に残るようなシンガーになりたいと思っています。歌を一つの物語だと思っているので、一緒に旅ができたらうれしいです。
今回のオリ曲に関しても、皆さんの心のどこかに響いてくれたらうれしいですし、好きなことを続けていいのかって思っている人へ向けた歌でもあるので、好きになった理由を思い出しながら前に進んでみてはいかがでしょうか。