概要

2026年6月12日(金)より開催されたTatshMusicCircleによる新企画『Music Vote』が第6回を迎え、2026年7月26日(日)に全ての投票を終えた。楽曲の冒頭20秒をリスナーに聴いてもらいリリースの順番を決めるという遊び心あふれるユニークな企画の全日程終了を受けて、Tatsh氏に感想を伺った。

インタビュー全文

Music Voteを行ってみて

Tukkun

——Music Voteの全日程終了お疲れさまでした。実際に企画を始めてみて、どんな手ごたえがあったでしょうか。

Tatsh

普通に夏っぽい曲を連続でリリースするよりも、ファンの方とかフォロワーさんとかと一緒にリリース曲を決められたので楽しかったですね! これまでに誰かがやったことを参考にして企画したわけではないので、どうなるかわからなかったですし、みんなも「何やってるだろう」っていう感じだったと思います。ただ、やってることはシンプルだったんじゃないでしょうか。とはいっても、みんな「投票されない曲はリリースされないんじゃないか」って不安になっていたので、投票されないものは次の回にまわって投票の候補になるよっていうのはちゃんと伝えた感じですね。居残りみたいな感じで!

Tatsh

あとは、今の時代CDアルバムみたいな発表の仕方もありだと思うんですけど、配信する楽曲1曲ごとにジャケットを用意して、聴いてもらえるといいのかなっていうのはありますね。そうすると、名前で検索してもらった時に検索結果にいろいろなジャケットが並んでにぎやかになるので、このサブスク時代に適してるように思います。

Tukkun

——他に工夫された点はあるでしょうか。

Tatsh

あとは、今の時代CDアルバムみたいな発表の仕方もありだと思うんですけど、配信する楽曲1曲ごとにジャケットを用意して、聴いてもらえるといいのかなっていうのはありますジャケットで選びたいっていう人はそれで選んで、曲を聴いて選びたい人にはジャケットを表示しないで選んでもらえるようにしたところですかね。これは最初からできてよかったなと思っています。
そうやって分けてやったんですけど、当初はキャラクターのジャケットが伸びるかなって思っていたんですよ。でもかっこいいジャケットの方が選ばれたりして、曲を聴いてもらってるんだなと感じましたね。そうすると、名前で検索してもらった時に検索結果にいろいろなジャケットが並んでにぎやかになるので、このサブスク時代に適してるように思います。

なぜ冒頭20秒だったのか

Tukkun

——当初、楽曲の頭から6秒ぐらいを聴いてもらって投票するという企画だったと思いますが、途中からリスナーさんの声を受けて20秒程度に改善したという部分についても教えてください。

Tatsh

なにせ誰もやったことのない取り組みだったので、最初はもっと短くて「3秒とかでもいいぐらいか」って思ってました。クリエイターなら3秒でも次の展開が結構想像できるんですが、リスナーさんたちはそうもいかないですからね。「選べないよ」っていう意見が結構あったので、すぐ長くしようかなって考えていました。

投票結果について

Tukkun

——今回日本向けにGoogle FormとBilibiliの投票フォームを使ったとのことなんですが、結果に大差がないと伺いました。

Tatsh

本当に特別大きな差はなかったんですよ。世界中の誰であろうと、Tatshのことを知っていてファンだっていう部分で共通しているので、好きな曲の傾向が似ているのかなって思いました。
ちょっと違う話にはなっちゃうんですけど、東方のアレンジアルバムを作った時にかわいいジャケットよりも、かっこいいジャケットでやった方がより手に取ってもらえたっていうことがあって、Tatshにはやっぱりかっこいい音楽が求められてるんだなって感じましたね。

Tukkun

——ちなみに投票によって後回しになるような楽曲には何か特徴があったんでしょうか。

Tatsh

ないかもしれないですね。例えば1回目の投票で3位に残った『Into_the_Sun』なんかは、結局3回目まで残った時には1位になっていたので、毎回毎回何が残って何が出るのかっていうのは予想できなかったです。

楽曲について

Tukkun

——今回夏がテーマになっていたんですが、元々まとめて出す予定の楽曲だったんでしょうか。

Tatsh

夏っていうテーマで作りためていたので、そういう形になる可能性もあったかもしれないですけど、作っている時にはあんまりそんなことを考えずに作っていました!

Tukkun

——それに、温かみがありながらも爽快感がある夏の楽曲というトーンが全曲に共通していましたが、どんな気持ちで作っていったんでしょうか。投票にかかった楽曲数も8曲と多いですよね。

Tatsh

夏っていう大きなテーマを持ちつつ、その夏をいろんな角度で切り取ってみたっていう感じで作りました。速度感に関しても、そもそもハチャメチャに速い曲を自分では作らないというか、自然と作りやすい速度で作ったんだと思います。
あと曲数についてですけど、今年の春M3から週3曲ぐらいで作り始めた時に「今年の夏も長くなるんだろうな……」っていう気持ちがありながら作ったからっていうところもあると思います。

個別の楽曲について

Tukkun

——ここからは個別の楽曲についても聞かせてください。『LiquidBlue』は映画『The Beach』を参考に作ったと伺いました。

Tatsh

『The Beach』って私が10代の時に見た映画だったんですよ。それでサントラを買ったんですけど、今回の曲もこれまでの曲も夏っぽい曲を作る時に、そのサントラのエッセンスというか、初めて聴いた時の感動とか感触が残っていたんじゃないかなって思います。『The Beach』のサントラと僕の夏っぽい曲を聴き比べると「結構それっぽいな」って感じるかもしれないんですね。ただ、直接参考にしたわけではないので、そのサントラが自分の中“夏の曲”として定着したのかもしれないです。

Tukkun

——10代の頃といえば、ちょうど本格的に楽曲を作り始めた時期ですよね。

Tatsh

それもあって影響されてるかもしれないんですけど、あとは車の中でCDを聴いていたのでしょっちゅう曲を変えられなかったっていう昔ならではの理由で影響されたんだと思います。

Tukkun

——すこし話はそれますが、お話を伺ってると結構ヨーロッパの音楽に影響されてますね。

Tatsh

日本が根っこではあるのですが、海外の音楽の影響も結構あると思います。『The Beach』は、イギリスの音楽を印象的にフィーチャーした名作『Trainspotting』で知られる、ダニー・ボイル監督の作品ですし。『Trainspotting』の方は映画よりも、サントラが好きですね。

Tukkun

——『LIPS-Close to you』に関しては唯一夏のテーマではないと伺っていますが、なぜこのタイミングで発表したんでしょうか。

Tatsh

『LIPS-Close to you』がというよりも、制作の傾向として、どんどん曲を作っていって気に入ったらアルバムに入れようかなって形で発表していくんですよ。なので、あんまり気に入らなかった楽曲とかだと永遠にストックのまま終わっていく感じになります。あとは出すタイミングがちょうどいい曲とかもあるので、今回この曲が出すタイミングだったっていう感じです。

Tukkun

——既にリリース済みの楽曲で、印象的だった反響はありますか?

Tatsh

『Into_the_Sun』はMVもあるので結構聴かれてるみたいです。もしかすると、フルサイズを聴いた時に「こっちの方が好き!」ってなることがあるのかもしれないですね。

お知らせ!

夏コミで……?

Tukkun

——この度はMusic Voteの取り組みについてインタビューさせていただきましてありがとうございました! 夏コミに関してちょっとお知らせがあるとか!

Tatsh

夏コミは、「音ゲー」っていうジャンルで申し込んだっていうのもあって、1日目の参加になります。これまで音ゲーに収録された楽曲の中でも、自分の中で印象的だった曲のライナーノーツへアクセスできるカードを頒布予定です。どの曲が書かれているかはお楽しみに! あと、夏コミは来るのが大変なので、このカードは秋M3でもBOOTHでのセットにオマケとして付けられればと思っております。

Tatsh氏にとって転機となった音ゲー楽曲を紹介する記事が読めるアクセスカード
夏コミ1日目・東2ホール「テ10a」TatshMusicCircleにて頒布予定!

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