白餅だんご氏について

VTuber 白餅だんご
Virtualシンデレラとして活動するアイドル、白餅だんご氏。小学生の頃にAKB48を通じてアイドルを知り、高校生で初めて参加した握手会とミニライブをきっかけに「自分もアイドル側になってみたい」と思うように。前編では、アイドルとの出会いから、Vtuberとしてデビューしてからの話を語ってもらった。
インタビュー全文
アイドルとの出会い

——本日はVirtualシンデレラ、アイドルとして活動されている白餅だんごさんにインタビューができて大変光栄です。早速ですが、音楽・アイドルとの出会いについて教えてください。

まず、小学生の頃にAKB48さんを見て、その時にアイドルっていう存在を知った感じですね! その中でも松井珠理奈さんに衝撃を受けてまして、AKBの中では最年少でデビューした上に、『RIVER』っていう楽曲で選抜に入って、良いポジションにも抜てきされたのがすごい印象に残ってるんですよ。当時それがテレビで特集されていたのを見ていて、「すごい大人っぽい人だな」って見ていたら、最年少だったっていうところに「アイドルの世界ってすごいな」って感じたのがアイドルとの最初の出会いでした。

——AKBさんからアイドルに入ったわけですね!

そうですね! 姉が結構ミーハーで“モーニング娘。”さんとかを聴いてはいたんですけど、“モー娘。”さんって結構アーティスト寄りじゃないですか。そうじゃなくて、普通の女の子がかわいい衣装を身にまとって、ステージに大人数で立って輝いている姿が魔法少女みたいに見えたんですよ。言い方を変えると、普段普通なのに敵に立ち向かう時に強くなる魔法少女みたいな感じがすごくいいなって思って一気に気に入りましたね。
そこからノースリーブスさんっていう3人組のユニットを聴いたり、深夜ドラマを見たり、曲を聴いたりしていって、テレビもやっていれば見るような感じで推し活をしてました。
アイドルになりたいと思ったきっかけ

——そこから自分自身もアイドルになりたいって思ったきっかけってなんだったんでしょうか。

高校生になってからバイトを始めまして、初めての給料で全国握手会が付いているCDを買ったんですよ。そこで初めて「CDってこれぐらいの値段がするんだ。握手券が付いてるんだ」っていうのを知って、当時北海道に住んでいたので全国握手会にしか参加できなかったんですけど、本当にAKBメンバーが来てくださるんだって感動しましたね。握手自体は本当に2秒とか3秒とかではがされてしまうんですけど、その時は大島優子さんに拍手していただいて、本当に一瞬だし、高校生だったのでCDも2枚ぐらいしか買えなかったんですけど、本当にその3秒が輝いてたんですよ。そこですごくエネルギーをもらったのが最初でした。

あと、全国握手会ってミニライブが付いてるんですけど、会場でちょっとライブをしてくれるんですよ。高校生だったのでライブに行ったことがなくて、それが初めてのライブだったんですけど、それを見て初めて「私もアイドル側になってみたいな」って思ったのがきっかけですね。それまで、あんまり自分がやろうって思ったことがなくて、それこそDVDに付いてたおまけの振りコピ動画を見てはいたんですけど、本当にどこかへ公開するでもなく、自分が楽しいから繰り返しやってたぐらいの感じでした。
アイドルを目指す道へ

——そういった背景があってアイドルを目指したんですね。

実は1回だけバイトルさんとAKB48さんの“バイトAKB企画”っていうオーディションを受けたことがありまして……。その時は、書類に家族旅行で撮ったふざけ気味の写真を貼って、通るわけないだろって思ってたんですけど、1次面接に通りまして、面接にまでいけたんですよ(笑)。「すごい面白そう!」って思って応募したんですけど、親に言わず勝手に応募してて(笑)。

——それは大変ですね!

そうなんですよ。書類が通ってしまったので、“面接会場は都内某所”みたいな感じになってしまったので、飛行機を取らないといけなくなったんですけど、ずっと言い出せずにいまして……。しかも、明日面接っていう時にどうしようって思っていたんですけど、腹を決めて親に言いました。厳しい家だったのでちゃんと𠮟責(しっせき)はされたんですけど、私があまりにも食い下がらなくて、「諦めさせるにはちょうどいいか」ってことで飛行機代を出していただきまして、東京へ行けることにはなりました。
結局そこで突破はできなくて落ちちゃったんですけど、私にも親にお金出させて申し訳ないっていうような思いもあっていったん区切りが付いたので、そこからは普通のアイドルオタクに戻ったような感じになります。
VTuberの道へ

——本当に紆余(うよ)曲折あっての現在なんですね。そこからVtuberとしてデビューするまでのエピソードを教えていただけたらと思います。

そこから、それなりに人生が忙しくなってきたのでアイドルというか、そもそも推し活から離れてしまっていたんですけど、専門学校に通っていた時にゲームセンターへ行ったんですよ。そこで、キズナアイちゃんのぬいぐるみがあって、筐体(きょうたい)の中に販促用のDVDも流れていたんですね。当時本当に何も知らなかったので「かわいいキャラクターがめっちゃ動いてるな」っていう感じで、なんのアニメだろうって思って調べてみたら“VTuber”って書いてあったんですよ。そもそもテレビを見て育ったので、YouTubeはほとんど見たことなくて、いろいろVTuberについて調べているうちに、オーディションのサイトが出てきたんですね。

——そこからオーディションへ参加されたんでしょうか。

そうですね。そこで出て来たのが、キナプロさんのSHOWROOMオーディションだったんですけど、既に姿が用意された状態のオーディションで、当時この姿には“キナプロちゃん(仮)”っていう名前が付いていて、その姿を見た瞬間になにを思ったのか「これ私だ!」って思ったんですよ(笑)。なんでそう思ったのかわからないんですけど、VTuberを知ったその日にオーディションへ応募しました!
あとは、SHOWROOMで予選が行われるってことで配信の準備をしたのも覚えてますね。その時って、配信に慣れてない人でも大丈夫なように、結果には影響しないけど、プレ期間で配信ができるよっていう時間が設けられていたんですよ。でも私はここからオーディションが始まってると勘違いしてて、「このスタートダッシュは絶対に逃してはいけない」って気持ちでやっていました。

とはいえ本当にVの文化について知らなくて、当時はhololiveさんもにじさんじさんも知らないぐらいで、パソコンも調べものにしか使ったことがなくて……。そんな感じだったのでAmazonで売ってる安いUSBマイクをじか刺ししてとか、本当にひどい音質だったと思います……(笑)。そんな環境ではあったんですけど、最終選考まで選んでいただいて、いわゆるママさんの和遥キナさんとweb面接をさせていただいたんですが、そこで「本当に知ってから日は浅いんですけど、新しいことがすごい好きで、可能性と未来を感じたので、その中で新しい表現をアイドルとしてやり続けていきたいです」って言わせていただいたのを覚えてますね。

——本当に強い思いを持って臨まれたわけですね。

やっぱり私って1回リアルのアイドルオーディションを落ちているので、そういう意味では白餅だんごちゃんになるために覚悟を持って応募しました。勢いもあったんですけど、2回目もだめだったら「私ってアイドルに縁がないんだな」って思っていたので、そこの思いは強かったと思います。
SHOWROOMからYouTubeへ

——そこからのデビューだったんですね。そうしたらSHOWROOMからYouTubeに活動を移された形になったんでしょうか。

そうですね。なのでYouTubeをヌルッと始めちゃったんですよ……。「初配信します!」みたいにスタートダッシュを切る方も結構いたのでもったいないことしたなと思っています。それにSHOWROOMの方で「YouTubeでも配信できるみたいだからやってみるね」っていう感じでやっていたので、YouTubeしか知らない人は「急に初配信で『Among us』やり始めるやん」って戸惑ったと思います(笑)。

——本当にYouTubeもニコニコ動画も知らなかったとのことですけども、ボカロ曲のレパートリーは結構多いですよね。

バーチャル枠でSHOWROOMを見てる方々って基本的にボカロを知っている層の方々だったので、ボカロのリクエストをたくさんいただいていたんですよ。それもありましたし、私の覚悟を知ってもらうにはどうしたらいいかなって思った時に、いただいたリクエストをその次の日には歌えるようにしておこうって思って、すごいスピードで曲を覚えていきました。

——それはすごすぎますね。

考えても仕方ないというか、行動で示すしかないと思っていたので、正直1日1曲覚えるって大変だったんですけど、大変を楽しいと思えたので良かったなと思います。
努力と挑戦をモットーに

——とはいえ、大変ではないですか。

アイドル活動しながら、普通にお仕事もしているので、ファンの方から「アイドル活動が忙しいなら専業になったら?」って言っていただくこともあるんですよ。でもお仕事自体も楽しいし、このアイドル活動で食べられるぐらいになるとは思っていなかったし、なんというか二兎(にと)を追いたいんですよ(笑)。その分プライベートをつぶしてるんですけど、皆さんからお金をいただいて活動しているので“プロ”だと思って活動しています。それ以上にこの活動が楽しくて、活動自体が私のメンタルケアになっていたので、それを5年間続けている感じになりますね。

最近激務すぎて、1週間配信ができなかったっていうのはあるんですけど、この世界って楽しいし、飽きないので配信自体をやりたくないとか、見たくもない付けたくもないってなったことはないんですよ。自分のパッションさえあれば、なんでもできる世界だと思っています!

——新しいことに挑戦していく姿勢が本当にまぶしく映りますね。

VTuberって全員クリエイターだと思ってるんですよ。私もライブ2Dを勉強しましたからね。「イラストとライブ2Dモデルが完成したのでお渡しします」だけだと、受け取るばっかりになっちゃうじゃないですか。それって楽な方に流れていっちゃうことになるって思ってるので、VTuberに関わることは全部1回自分でやってみようって思っています。だから、動画編集もやってみましたし、最近はMIXの勉強もしたいなと思っていて、ソフトは買っているので落ち着いたら触りたいですね。そうすると、どうしてほしいのかっていう指示も的確になると思っていて、これからもちゃんと言語化して作品を出していきたいなと思っています。
後編
白餅だんご1stワンマンライブ アーカイブチケット
白餅だんご1stワンマンライブ【瞬間、君に恋をする。】のアーカイブチケットはこちらから。
物語と連動した新プロジェクト——。物語を見届けるためにも両公演通してのご参加を。
https://shiramochidango.zaiko.io/ja/e/shunkun-kimi-koi-1st
