概要

2026年10月25日(日)に行われるM3 2026秋。TatshMusicCircleの頒布情報に加え、物語を詰め込み、CDとしての価値を極限まで高めた新譜『Frozen Tears』の制作秘話などをたっぷりと語っていただいた。

後編では主に新譜『Frozen Tears』の物語的な側面についてインタビューをした。音楽制作に向き合いつつ、物語の制作でも自分を突き詰めていくTatsh氏。『Frozen Tears』から本格的に始動していくイクス、エレノアナ、レイラの物語についてたっぷりと聞かせていただいた。

TatshMusicCircle 2026年秋M3頒布情報

イベント情報

収録曲やアーティスト一覧は前編へ

https://www.echoline.online/tatshmusiccircle-m3-2026-autumn-interview-part1/

インタビュー全文

終わる可能性があった物語

Tukkun

——いろいろ音楽について聞かせていただきましてありがとうございました。ぜひ物語の方に関しても詳しく伺いたいです。一度、作っている物語を終わらせることも考えていたとか。

Tatsh

レイラは『REDRAVE』のジャケットとして、先に登場していましたが、3人が登場したのは、コロナ禍のM3である2020年3月からです。イクス、エレノアナ、レイラの3人でマテリアルに替えられた人間を元に戻すっていう旅を続けています。逆にいうと、延々、物語は終わらないような構造になっているんですよ。ただ、おっしゃったように一度サークル活動を休止した時に一緒に終わらせるかどうかを考えていた時期はありました。でも、これ以上思い入れのあるキャラクターたちを、また作るのは、難しいと思っていました。

Tatsh

そもそも、このキャラクターたちっていうのがイラストレーターや小説執筆担当者と一緒に作りあげていったキャラクターたちなんですよ。物語が続いていく中で登場人物たちに性格や個性が芽生えてきて、余計に終わらせられないなっていう思いもありました。
ただ、今回は、完全に過去の物語をまったく読んでいなくても、楽しめるように書きましたので、『ローゼンヴァルトの館』から読んでもらって、まったく問題ありません。

イクス、エレノアナ、レイラについて

Tukkun

——ぜひキャラクターたちにも教えてください。そもそもなぜ3人なんでしょうか。

Tatsh

ライトノベルだと同時に登場できる人数が4人ぐらいで、主人公の3人と、後1人みたいなイメージですね。それ以上の人間が登場するともう話を追えなくて……。読みやすさを重要視すると、一緒に行動するのが3人以内という感じになりますね。

Tukkun

——結構キャラクターたちの性格も違うとか!

Tatsh

そうですね。主人公のイクスには特徴がなくて、その特徴がないことに悩む主人公っていう感じですね。エレノアナはおとなしそうに見えて、一番行動力があるタイプで、意外とレイラが一番冷静で冷めてる感じになってるので、ちぐはぐな感じも面白いなって思っています。特にエレノアナは戦闘ができないのに、行動力があって真っ先に事態へ飛び込むような性格なので、そういうコミカルなシーンも自然と生まれていくのが面白いなって思っています。

ローゼンヴァルトの館という舞台

Tukkun

——こと今回の“ローゼンヴァルトの館”を舞台にした構想というのは、どこから出てきたんでしょうか。

Tatsh

この3人のキャラクターたちがゴシックっていう世界観の中で、どうやったら作者である自分もワクワクするような物語が作れるだろうかっていう部分をまず考えました。そうしたら、洋館に入ってその中を探検したら面白いんじゃないかっていう発想に行きついた感じになります。この設定に関してはゴシックな音楽に合うシーンはどんなシーンだろうって考えていたので、楽曲先行で作った部分ですね。

マテリアルという設定

Tukkun

——そもそもマテリアル(結晶)に変えられた人間っていう設定は何を元にしているんでしょうか。好きな作品とかでしょうか?

Tatsh

音楽学校で作曲とDTMを教えていたんですけど、生徒に課題を出して曲を作ってきてもらうわけですよね。ずっと人の作った音楽を聴いてると、面白みのある人間が作ると面白い曲ができるとか、そういうのがありましたね。優しい人が作った音楽は優しくなるとかね。そう考えた時に、人間が何か別の物体に変わった時にも、何か効果が出る人とそうではない人があるんじゃないかって考えたら面白いなと思ったのが設定の元になってます。
例えば、色んな曲が作れる人がマテリアルになったら、色んな属性攻撃をするかもしれないよね!とか。そんな感じの設定です。

小説を展開……?

Tukkun

——これから本当にきちんとした物語として小説を展開していくと聞いていますが。

Tatsh

そうですね。このインタビューが公開される頃には2話ぐらいまで更新されていて、10月24日の秋M3までに全14話が公開されますので、それを読んでCDを手に取ってもらえたら、最高にうれしいですね。全部読んでから物理的にCDを手にすると……。みたいな壮大な仕掛けも用意しましたので、ぜひ楽しんでほしいです! 気づかれなかったら泣いちゃうかも。

マテリアルという設定

Tukkun

——そもそもマテリアル(結晶)に変えられた人間っていう設定は何を元にしているんでしょうか。好きな作品とか?

Tatsh

音楽学校で作曲とDTMを教えていたんですけど、生徒に課題を出して曲を作ってきてもらうわけですよね。ずっと人の作った音楽を聴いてると、面白みのある人間が作ると面白い曲ができるとか、そういうのがありましたね。優しい人が作った音楽は優しくなるとかね。そう考えた時に、人間が何か別の物体に変わった時にも、何か効果が出る人とそうではない人があるんじゃないかって考えたら面白いなと思ったのが設定の元になってます。
例えば、色んな曲が作れる人がマテリアルになったら、色んな属性攻撃をするかもしれないよね!とか。そんな感じの設定です。

CDという物理的なメディアの価値を高めた作品

Tukkun

——今回はCDという物理的なメディアという部分についてもこだわったと聞きましたが、詳しく教えてください。

Tatsh

CDを所有するっていう行為自体がこの時代に再評価されてると思うんですよ。CDで買ったらサブスクで聴いちゃいけないっていうルールはないですからね。そういう意味で、CDを持つっていう意味を考えた時に、ブックレットを16pのボリュームで作るとか、CDをグッズとして考えた時に最高の魅力があるように作ってます。今回、MVの中にも今回のCDを登場させていて、MVに出て来たものを現実で手にしているんだみたいな感覚も味わってほしいなって思っています。小説にもCDを登場させるとか、繰り返しになりますが、前例がない試みをやっているので存分に楽しんでほしいです! BOOTHや、一部の同人ショップさまでは、グッズ付きの事前予約受付もはじまっていますので、M3に来られない方は、そちらで手に取ってみてください。お願いします!

皆さんへメッセージ

Tukkun

——本当にたくさんの話をありがとうございました! 最後に皆さんへメッセージをお願いします。

Tatsh

今回はCDというメディアということに、とことんこだわって考えた作品になりました。音楽を聴いてもらうだけでも、もちろん楽しめますが、小説を読んでからCDを取ってもらえたら最高に素晴らしい体験になるようにしています。

Tatsh

ご来場お待ちしております!

『記憶の棘』デジタル配信にて先行リリース!!

アルバムリリースに先駆け
『記憶の棘』が10月9日(金)0時より上記画像の各種音楽配信サービスにて先行配信中です!
ぜひ、お聞きください。

前編はこちらから

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