歌与ポメ氏について

ご紹介

Vtuber 歌与ポメ氏

フルートや吹奏楽、軽音楽部での経験を経て、コロナ禍をきっかけにVTuberとしてデビュー。当初は方向性が定まらない中、リスナーからの「歌がうまい」という言葉をきっかけに、歌を活動の軸に据えるようになった。1曲の録音に7時間をかけるほどのこだわりや、ジャンルを限定しない歌への向き合い方、そして今後の音楽活動への展望を語ってもらった。

インタビュー全文

音楽を始めたきっかけ

Tukkun

——Vtuberとして歌を中心に活動されている歌与ポメさんにインタビューができて光栄です。早速ですが、音楽を始めたきっかけについて教えてください。

歌与ポメ

めっちゃ変わってるんですけど、小さい頃からフルートを習ってたんですよ! 親としては小さい頃から楽器をやらせたいみたいな感じがあったんですけど、一緒にいろいろ見学した先で一番気に入ったのがフルートだったみたいですね。その時の記憶は全然ないんですけど……。その後、学校に入学してからは吹奏楽部に入って「吹奏楽が大好き!」みたいな感じでした!

Tukkun

——そこからずっと吹奏楽部っていう感じですね!

歌与ポメ

と思うじゃないですか……実は中学までで辞めたんですよ。いろいろ重なった部分はあるんですけど、中学でかなり頑張ったことが認められて結構大きな場所で発表する機会があったのと、高校で入った吹奏楽部の雰囲気が全然違うっていうのが理由ではありますね。高校の吹奏楽部が結構ゆるい雰囲気だったので、自分には全然合わなくて……端的にいうとスランプになっちゃった感じです。音は鳴ってるんですけど、自分の満足できるクオリティーには達していないみたいな状態が続いて、部活の雰囲気も含めて全部嫌になって一カ月ぐらいで辞めちゃいました。

Tukkun

——環境の変化はかなりきついですよね。

歌与ポメ

でも部活には入っていたいし、音楽はやっていたいからどうしようかなって思ってた時に、ちょうど仲の良かった子みんなが「軽音入ろうよ!」って言ってくれて、そのまま入部したっていう感じになります。

軽音楽への大転換

Tukkun

——大転換じゃないですか。

歌与ポメ

もう本当に大転換です! 今まで吹奏楽の曲しかほぼ知らなかったので!インターネットは好きだったのもあってボカロとかを聴いてはいたんですけど演奏するものではなかったし、アニメには疎かったので何も分からない中で一から始めたのが軽音楽部でした。
みんな楽譜が読めないのに曲を練習してるし、その都度合わせて練習するとか、メトロノームを使うとかもやっていなかったのでいろいろ衝撃でしたね! 練習方法が全然違うのにこんなに演奏がうまいのはなんでなんだろうって理解できなかったです……。

ステージの裏方へ

Tukkun

——そこから歌を歌うようになった感じでしょうか。

歌与ポメ

そうですね。軽音楽部へ入部してから歌うようになりました。でもちょっと変わってるんですけど、照明を用意したり、PA卓を準備したり、軽音に入ってからライブの準備みたいな裏方が楽しくなって、それをやるために軽音を続けるみたいなところもありました!
自分が立てた企画で誰かが喜んだりとか、誰かが目立つ舞台を作ったりとかに結構やりがいを見いだしてて、地元のライブハウスとかで学生イベントとかもやってましたね。そこからのつながりでイベンターさんにもつながって、勝手に外部でイベントの手伝いをやってることもあって、ゴリゴリに裏方をやってました。

Tukkun

——すごいですね! なんでそこまで裏方を頑張っていたんでしょうか。

歌与ポメ

当時、自分のパフォーマンスに自信がなかったっていうのもありますね。当たり前なんですけど、軽音は初心者から始めたので、ギターもそんなに上手じゃないし、歌も今聴いたら恥ずかしくて聴けないレベルだったし、表舞台に立てるレベルじゃないなっていうのが意識としてあったんですよ。こういう気持ちも含めて裏方が良いなって思ってました。

Tukkun

——校外に出てまでやっていたって本当に好きだったんですね。

歌与ポメ

大学受験も始まるとさすがに外部に行くのは辞めたんですけど、それでもギリギリまで裏方をやっていたので良い思い出にはなりましたね。色んな人たちと関わりを持つ機会になって良い刺激にもなってましたし、楽器演奏や歌の方も下手なりにちょっと頑張ってみようっていう気持ちにもなれたので良かったなって思っています。

Tukkun

——大学以降はいかがだったんでしょうか。

歌与ポメ

大学の時にはいくつかサークルに入っていたんですけど、もちろんその中の1個に軽音サークルもありました。音楽は大学以降からもずっとズルズルとやってて、大学を卒業したあとでも音楽が生活の一部になっていた、といった感じですね。歌うようになってから、趣味で音楽をやってみるとか、積極的にカラオケに行くとかはしていたんですけど、本当に趣味の延長線だったので表に立つとかは考えずに、仲の良い人とやれればいいやぐらいではありました。

どうやって活動者へ

Tukkun

——そこからどうやって配信者になろうと思ったんでしょうか。

歌与ポメ

VTuberになろうと思ったきっかけとしてはコロナ禍ですかね。いろいろ自粛されていて、しばらく暇だった時期があったんですけど、元々しゃべるのが好きでしょっちゅう人に電話をかけてはダル絡みするっていう迷惑行為をしてたんですよ。そのうちの一人がアメリカに住んでいたので、時差がちょうど良くて一週間ぐらい連チャンで6時間ぐらい通話をかけてたらさすがに迷惑がられて……。それはそうだと思ったんですけど、その時に「そんなに長時間話すのが得意で好きなら配信者にでもなれば?」って言われて、「確かに。暇だし始めてみるか」って調べ始めたのがきっかけですね。

歌与ポメ

なので、当初は全く売れようとも思わず、≪配信者 なり方≫で検索をかけたら一番上に『今VTuberが熱い!』っていう感じのweb記事が出てきたので、「へ~。VTuberって熱いんだ」ってそのままオーディションを受けに行った感じです。

オーディションへの挑戦

Tukkun

——すごいですね!

歌与ポメ

その日のうちに必要な書類とかデータを出したんですけど、結構な人数がいたと思うのにも関わらず書類審査に通りまして、当時パソコンに詳しくなかったので、急いで一通りのものをそろえた感じになります。そのオーディションっていうのが、100人以上がいる予選で10位以上になれば本選に残れて、さらに本選で上位5人になれたら面接に進めるっていう形で行われていたんですけど、結果としては本選のランキングが6位で落ちてしまったんですよ。でも、逆に言えば100人以上の中の6人に入るぐらいには応援してもらえるんだっていうのが分かった部分はあって、これは続けないといけないし、実際にやってみたら楽しかったしってことで個人勢としてデビューした形になりますね!

歌与ポメ

ただ、音楽は好きだけどずっと趣味でやってただけだし、自信もないしで、しばらくは結構適当に活動するみたいな感じでやっていました。今活動を頑張ってらっしゃるVTuberさんが聞いたら泡吹いて倒れるぐらいの活動を当初はしていたと思います。方向性もなかったので、しゃべりたかったらしゃべる、ゲームしたかったらゲームする、歌いたくなったら歌枠するみたいな感じでやってました。そうしてたら、「歌うまいね」とか「歌いいよね」って感想をいただけるようになってきたんですよ。自分のこれまでを振り返って、歌がうまいって褒められたことが一度もなかったので、初めて褒められたのがすごいうれしくって活動の軸の1本としてやっていこうって思ったのが歌の活動をするきっかけでした。

歌与ポメ

元々音楽がやりたいと思っていた中で、諦めてきちゃった部分もあったし、そのタイミングで色んな人と知り合いになれて、パソコンも配信用に新しく買って、一段落した瞬間でもあったんですよ。それなら適当に配信活動をやるよりは、目標の一つに「音楽をやっていく」っていうのを掲げてやっていくのはありだよなって思った感じでした。

Tukkun

——リスナーさんのコメントがきっかけで活動の軸をつかんだ感じですね。

歌与ポメ

そうですね。そこからは、せっかく音楽をやるならイベントはやらなきゃっていうことで、これまで裏方としてイベントを手伝ってきた経験を活かして、ファーストEPを出すタイミングでリアルイベントを開催するっていうこともしていました。
それが『白昼夢のおもちゃ箱』っていうイベントなんですけど、5年ぐらい前ってVTuberがリアルでイベントをするってなかなかなかったと思うんですよ。自分で企画を立てて、仲の良い人に勇気を出して声をかけてイベントができたのは本当に良かったなって思います。単純に裏方をするのも楽しかったし、自分がステージに立って歌うことが肯定されている空間っていうのもすごいうれしかったです。自分のやりたいことが見つかった瞬間ですね。

Tukkun

——すてきな空間ですね。

歌与ポメ

これは本当に運が良かったというか、イベントに協力してくれるスタッフさんとか、ライブイベントをやりたいって言ってくれるVの友達が周りに集まってくれたおかげで、活動を続けられている感じです。ライブをするために音楽をしているなっていうのが発見できました。

心温まるお話

Tukkun

——心温まるお話が聞けて、インタビューしてよかったなと思っています。

歌与ポメ

まあでも、半分はフィクションなんですけどね。だって200歳だし!

Tukkun

——おっとなんか話が変わってきましたね……。実は大学で教育行政学を専門にしていたんですが、200年前だと学校制度そのものが……。

歌与ポメ

えい!

Tukkun

——う……。

音楽について

Tukkun

——おはようございます。 Vtuberとして歌を中心に活動されている歌与ポメさんにインタビューができて光栄です。ぜひ歌についてインタビューさせてください。いろいろ聴かせていただきましたが、本当にいろいろなジャンルを歌っていらっしゃいますよね。

歌与ポメ

元々音楽を聴くのが好きだったっていうのもあるんですけど、吹奏楽もやっていて、軽音楽もやっていたのもあって、音楽にあんまり好き嫌いがないんですよ。演劇とかミュージカルも見に行っていたので、本当に聴かないものがあまりないですね。なので、楽曲制作依頼をする時とかは、その方のポートフォリオを見て、その方にとって得意そうなジャンルを見定めてからお願いしています。それこそ、裏方っていうわけじゃないんですけど、歌与ポメを使ってあなたの一番得意な音楽をやってくださいっていうスタンスで歌っているので、ジャンルを定めていないっていうのも正解かもしれないですね。

歌与ポメ

「これが歌与だ!」っていうところまでの自信は持ち切れていないんですけど、だからこそ、その人の魅力を引き出すような歌い方をすることで自分も成長できるんじゃないかなっていうのは思っています。確かにジャンルを絞って歌った方が活動としては伸びるのかもしれないですけど、自分としては「なんでも歌えてすごいね!」っていうところが理想形なので、クリエイターさんも含めてみんなで主役になれたらうれしいなって思っています!

歌ってみたについて

Tukkun

——そういう意味では“歌ってみた”だとかなり原曲を意識した歌い方をされてますよね。

歌与ポメ

なるべく原曲の雰囲気は変えすぎないように意識していますね。あとは、テイク数をめちゃくちゃ録ってるんですよ。自分が納得するまで録音していて、家で録音する時は平気で7時間ぐらいかけるので、クオリティーにはかなりこだわっています。
相当聴き込みもしますし、歌い込んで形に持っていく過程で歌詞も大切にしています。なにを伝えたいんだろうとか、どういう雰囲気にしたいんだろうっていう部分が伝わるように歌い込んでるっていうのもあると思います。

Tukkun

——相当なこだわりを持って歌を歌われているわけですね。

歌与ポメ

こだわりすぎて逆に歌ってみた出せてないみたいな部分もありますね……。

作詞について

Tukkun

——作詞もされていますが、ここでも大切にしていることを聞かせていただければと思います。

歌与ポメ

いろいろあるんですけど、一貫してこの曲でなにを伝えたいのかはずっと意識して作っていますね。曲先の場合には曲を聴き込んで、最初のワンフレーズが降ってくるのを待つんですけど、降りてきてしまえばそこに肉付けをしていくみたいな感じです。あとは、曲による部分もあるんですけど、歌詞の物語性は意識するようになってきましたね。
歌う時に関しても、伸ばす音での母音はどうしようかっていうのも考えるようになりまして、なるべく「う」とか「あ」で終わらせたいとか、韻を踏みたいっていう細かい部分も意識しています。

Tukkun

——かなり細かい部分にも目を配って作っているんですね! 具体的にこの楽曲だと「こうです」みたいなものはありますか?

歌与ポメ

例えば『Sky Palette』だと「一緒に未来を作っていきたい」っていうテーマを持たせていて、『箱時計』は「活動楽しくやってるよ」みたいなことをちょっと強めに伝えたいとかそういったテーマがありますね。

どんな曲を聴いてる?

Tukkun

——本当にいろいろな楽曲を聴いていると思うんですが、本人としては好きな楽曲ってどんなものがあるんでしょうか。

歌与ポメ

実はバンド系の楽曲を結構聴いてきたので、実はそういう系が好きなんですよ。でも、自分の普段歌ってる曲は全然違うのでやらないんですけどね。やっぱり『歌与ポメ』に求められているものって、もうちょっとかわいいものとか、声質的にも透明感があるようなアイドルソングだと思っています。

音楽の活動で大切にしていること

Tukkun

——歌という活動を通して大切にしていることについて教えてください。

歌与ポメ

その人の人生にちょこっとだけでもいい影響を与えられたらっていうのはずっと思っています。自分もバンドを聴いたりとか吹奏楽をやっていたりしていて、音楽があったからここまで来られたと思ってるんですよ。吹奏楽で学生生活が楽しくなったし、バンドをやっていたおかげで裏方の楽しさを知れたので、歌与ポメも歌を通して皆さんに何かしらを提供できたらうれしいです。例えば歌与のライブに来てくれるっていうことが、ライブついでに観光するきっかけになったり、他の人と話すきっかけになったり、ライブまで仕事頑張ろうみたいに思ってもらうきっかけになると思うんですよ。その人の人生全部を変えるのは難しいと思うんですけど、そうしたきっかけが皆さんのちょっとした楽しみになったらうれしいです。

歌与ポメ

そのためにも、そう思ってもらえるような音楽活動をしたいと思っています。

今後の目標と挑戦

Tukkun

——本当にいろいろ聴かせていただきましてありがとうございました。ぜひ今後の挑戦と目標について教えてください。

歌与ポメ

技術的な部分がまだまだ足りてないって思ってるんですよね。ボイトレの動画をYouTubeで見ることはあるんですけど、それだけだと足りないと思うんでもっと頑張りたいです。あとは、体力を付けたいです! 歌ってる途中でバテちゃうこともあるので、3Dフルトラで歌っても全然大丈夫なようにしたいですね。
あとは、アイドル曲を求めてくださる方が多いので、このジャンルを歌ってきたんですけど、自分主体でロックとかかっこいい曲も増やしていきたいっていう思いもありますね。自分のやりたいものを少し前に出しつつ活動できたらいいですね! 実はM3でバンド系のかっこいい曲が出るかも……?

Tukkun

——活動的な面ではどうでしょうか。

歌与ポメ

普段は普通に働いているので、ライブの出演が控えていたり、イベントを企画していたりすると配信頻度が減っちゃうんですよ。去年とか一カ月に1回しか配信してないんじゃないかな……。でも、そういう中で配信している人たちはちゃんと伸びてるし、数字で言えばちょっと停滞しちゃってるので、配信頻度は増やしていきたいですね!
既にM3が控えていて結構大変ではあるんですけど、セーブできるところではセーブしながら、配信頻度を増やしていけたらいいなと思っています。今までやっていなかった分、もうちょっとやりたいです!

Tukkun

——知ってもらうことも大切ですからね。

歌与ポメ

そうですね。知ってもらうことがまず大切かなって思っています。これまで応援してくれている人も大切にしつつ、新しく知ってくれる人を増やしていけばイベントの規模も大きくなったり、やりたいことの要求も通りやすくなったりするのかなとも思うので。具体でいうとショート動画の投稿も今後頑張っていきたいです。

皆さんへのメッセージ

Tukkun

——ぜひ皆さんへメッセージをお願いします。

歌与ポメ

歌与に時間を割いてくれているってすごいありがたいことだなって思ってて、配信したら絶対に人が来てくれるってすごいことだと思うんですよ。普通に考えて「今からしゃべります!」って言ったら人が来てくれるなんてないことだと思うので、本当に日頃から感謝しています。その上で、配信を面白いって言ってくれたり、歌声がすごい好きだって言ってくれたりして、大げさかもしれないんですけど、奇跡だなって思っています。だからこそ自分ももっと頑張ろうって思っているので、みんなとも頑張っていけたらいいな。明日も頑張ろうねって思っているのでよろしくお願いします!

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